名古屋NTPOJA、SFL初陣は黒星発進も新人らおやむが大金星!9月4日は“古巣対決”――KEI.B擁するDFMに雪辱なるか
2026年8月28日、「ストリートファイターリーグ JAPAN 2026」Division Fがついに開幕した。地元・名古屋の期待を一身に背負う「名古屋NTPOJA」(通称:名古屋OJA)が挑んだ初戦の相手は、2024年世界王者の看板を掲げる強豪「Good 8 Squad」。結果は1-2の惜敗となり、白星発進とはならなかった。しかし試合の中身に目を向けると、新加入ルーキー・らおやむ選手が大金星を挙げるなど、今シーズンの名古屋を占ううえで見逃せない材料がいくつも転がっていた。次戦・第2節(9月4日)の相手は、まさかの“元同僚”KEI.B選手が所属するDetonatioN FocusMe(DFM)。今回はこの初陣を振り返りつつ、注目の一戦を展望していく。
第1節を徹底振り返り:先鋒・中堅・大将の三本勝負
SFLはお馴染み、3人制の勝ち抜き方式ではなく先鋒・中堅・大将の総当たり方式(各セットのポイントを積み上げる形式)で行われる。名古屋NTPOJAの布陣は以下の通りだった。
先鋒戦:もっちー(豪鬼)vs ガチくん(ラシード) 先鋒を任されたもっちー選手は、ジャストパリィを的確なタイミングで叩き込み、まず1セットを奪取。しかし、間合いの取り方に長けるガチくん選手の立ち回りに対応しきれず、最終的には1-2で惜しくも敗北してしまう。悪くない滑り出しだっただけに、あと一歩及ばなかった印象だ。
中堅戦:らおやむ(ベガ)vs さはら(リュウ)―― 今節最大のサプライズ 今シーズンから新加入したルーキー・らおやむ選手が、なんとCAPCOM CUP王者の実績を持つさはら選手を相手に2-1で勝利。相手に的を絞らせない間合い管理を武器に、大舞台のプレッシャーをはねのけての金星となった。SFL初出場とは思えない落ち着いたベガの操作は、今シーズンの名古屋を占ううえで大きな収穫と言っていいだろう。
大将戦:大谷(エレナ)vs カワノ(ルーク) 勝敗を分ける大将戦は、カワノ選手がサンドブラストを軸にした遠距離戦をコントロールし、3-0のストレートで勝利。大谷選手は主導権を握れないまま試合を終えることとなり、チームトータルでは1-2で初陣を白星で飾ることはできなかった。
総合すると、名古屋は3本のうち1本を奪い返す健闘は見せたものの、地力で上回るGood 8 Squadの前に涙を飲んだ形だ。とはいえ、らおやむ選手の大金星は今後への大きな希望となるはずだ。
個人的に印象に残ったのは、先鋒・もっちー選手のジャストパリィだ。SF6屈指の高難度テクニックとされるジャストパリィを、開幕戦というプレッシャーのかかる場面で成功させられる集中力は素直に称賛したい。惜しくもセットは落としてしまったが、対戦相手のガチくん選手も間合い管理に定評のある実力者であり、簡単に崩せる相手ではなかった。むしろ、この1本を取れたこと自体が今後のもっちー選手の自信につながるのではないかと感じている。
なぜ“らおやむ”の勝利が特別な意味を持つのか
今シーズンの名古屋NTPOJAは、Seiya・らおやむ・大谷・もっちーという「オールなごや」体制で臨んでいる。実はこのロースター編成の裏には、シーズン序盤最大のトピックといえる出来事があった。2025年まで名古屋の看板選手として活躍していたKEI.B選手が、今年4月末にDetonatioN FocusMeへ電撃移籍を発表したのだ。長年チームを支えてきた主力の移籍は、ファンにとっても、そしてチームにとっても決して小さな出来事ではなかったはずだ。
その“穴”を埋める形で新加入したのが、今回中堅戦を託されたらおやむ選手だった。プレッシャーのかかる立場での初陣、しかも相手はCAPCOM CUP王者。それを相手に金星を挙げたという事実は、単なる1勝以上の意味を持つ。名古屋というチームが「KEI.B移籍後」の新体制でも十分に戦えることを、初戦で証明してみせたと言えるだろう。個人的には、このらおやむ選手の勝利が今シーズンの名古屋を占ううえで最も価値のある1勝だったのではないかと感じている。
次戦9月4日は“古巣対決” ―― KEI.B擁するDFMとの一戦に注目
そして迎える第2節は9月4日(金)、対戦相手はDetonatioN FocusMe。前述の通り、DFMには今シーズンから名古屋を離れたKEI.B選手が加入しており、名古屋にとっては文字通りの「古巣対決」となる。DFMは板橋ザンギエフ選手、ナウマン選手、竹内ジョン選手、KEI.B選手という強力な布陣を組んでおり、決して与しやすい相手ではない。
しかし裏を返せば、これは名古屋にとって初陣の悔しさを晴らす絶好の機会でもある。第1節でチームを支えたらおやむ選手が勢いをそのままぶつけられるか、あるいは先鋒・大将で悔しい思いをしたもっちー選手・大谷選手がリベンジを果たせるか。移籍したKEI.B選手が古巣相手にどう振る舞うのかも含めて、見どころが非常に多いカードだ。配信でチェックする予定の読者は、ぜひ先鋒からのセットカウントの推移に注目してほしい。
DFM側のオーダーがどうなるかは現時点では未発表だが、板橋ザンギエフ選手のパワフルな投げキャラ性能と、KEI.B選手の堅実な立ち回りは、名古屋の3選手にとってそれぞれタイプの異なる脅威になりそうだ。特にKEI.B選手にとっては、古巣・名古屋との対戦は特別な意味を持つ一戦になるはず。移籍後初めてとなる“里帰り試合”で本人がどんなコメントを残すのかも、あわせてチェックしておきたいポイントだ。
Division F全体の勢力図
なお、Division F全体では第1節を制した王者・REJECT(RC)が首位発進を決めている。今シーズンのDivision Fは、名古屋・Good 8 Squad・REJECT・DetonatioN FocusMeに加え、新規参戦のRIDDLE ORDER、そしてVARRELを加えた6チームで争われ、全10節(8月28日〜12月11日)という長丁場のレギュラーシーズンだ。序盤の1勝1敗が最終順位を大きく左右するわけではないが、直接対決の結果はプレーオフ進出争いでじわじわと効いてくる。名古屋にとっては、まだシーズンは始まったばかり。じっくりと状態を上げながら、プレーオフ進出圏内をキープしていく戦いになりそうだ。
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まとめ
初陣を白星で飾れなかった名古屋NTPOJAだが、らおやむ選手の金星という大きな収穫を得て今シーズンをスタートした。9月4日の“古巣対決”でどんな戦いを見せてくれるのか、名古屋ファンならずとも注目したい一戦だ。今後の戦績は当メディアでも継続して追いかけていきたい。


